***** WinFD V1.05b ビルド 563 リリースノート *****

 本バージョン&ビルドは正式な公開版ではありませんが、致命的な不具合は
ほぼ無くしたと思われます。よって、正式版(V1.05b ビルド 544)をご使用の
方も、本ビルド 563 をご使用いただければと思います。

 ビルド 547 から 563 への修正追加点は多岐に渡りますので、今お読みのこ
のテキストファイルを一読されることをお勧めします。

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本テキストファイルの内容

  1.Build 544 -> Build 563 の変更点一覧
  2.懸案事項
  3.WinFD サポート会議室のお知らせ

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1. V1.05b Build 544 -> Build 563 の変更点(1999/11/22)

■全般
  ・横幅を可変出来るようになりました。これにより、半角換算で 80 文字
   の制限がなくなりました。
   フルスクリーン表示もやっと可能になりました。

  ・ネットワーク上の共有ドライブを、UNC (Universal Naming Code) で指
   定可能になりました。
   UNC とは \\マシン名\共有パス名\... という形式です。

  ・UNC 指定で Logdsk/Copy/Move などを行うときに、パスワードが必要な
   リモート先の場合は入力ダイアログを表示するようにしました。

  ・メニューバー右側に、本来は下部に表示されるはずのステータス表示を
   行ってみました。
   表示される項目は「表示行数」「日時モード」「表示モード」「並び替
   えモード」「現在のドライブのクラスタバイト数」です。
   これらは「表示(V)」メニュー内に「ステータス(T)」を新設し、任意に
   ON/OFF 出来ます。
   また「クラスタバイト」以外の項目のステータス表示でマウスをクリッ
   クすると、それぞれの項目を操作するメニューを表示します。
   「クラスタバイト」は Info と同様に、OS の制限によりクラスタバイ
   ト数の判別が付かない場合は推定した数値を表示しますが、その場合は
   末尾に ! が付きます。
      ※クラスタバイト
        ディスクに書き込まれるファイルの最小使用単位です。
        たとえばクラスタバイト数が 16384 の場合、10 バイトのファ
        イルや 16000 バイトのファイルは同じく 16384 バイトのディ
        スクを消費します。

  ・ダイアログのフォントサイズを変更できるようにしました。「設定」
   ->「表示2」にあります。
   システムや WfdTool のダイアログは変わりません。

■NTFS 関連
  ・NTFS の圧縮をサポートしました。
   「ファイル(F)」->「NTFS圧縮/解除(N)」
   Ctrl + N でも操作できます。
    ※WinFD を WindowsNT 上で動作させ、対象ドライブが NTFS の場合
     のみ有効です。ネットワーク上の NTFS ドライブでも構いません。

  ・NTFS の圧縮ファイル/ディレクトリは、背景色を別に設定できます。
   これは OS が Win95/98 で、ネットワークドライブが NTFS の場合に
   も有効です。

■Attribute
  ・Attr ダイアログの日時変更で、WindowsNT で動作させている場合は
   ディレクトリも普通に日時変更が出来ます。従来のようにシステム時
   計を変更して、というような処理ではありません。

  ・Attr(属性/日時変更)ダイアログで、使用不能になっていた「拡張設
   定」を「作成日/最終アクセス日」として、ファイルの作成日時/最終
   アクセス日を変更できるようにしました。
   なお、以下の制限があります。
    ・ディレクトリの作成日時/最終アクセス日の変更は、OS が NT の
     時のみ可能です。
    ・OS が Win95/98 の場合、最終アクセス日の時分秒は変更できませ
     ん。

■Copy/Move
  ・WinNT でディレクトリのコピーや移動を行う場合のディレクトリの日時
   変更の方法を変更しました。従来のようにシステム時計を変更して、と
   いうような処理ではありません。
   Win95/98 の場合はシステム時計を変更して処理します。

  ・WinNT 以外でディレクトリのコピーや移動を行う場合のディレクトリの
   日時変更で、2 秒違ってしまうことがあるのを回避しました。
   ただし、コピー元が NTFS で奇数秒で、コピー先が FAT や FAT32 の場
   合、コピー先は必ず偶数秒になります。

■Find
  ・Find , Find Mark が正常に動作していなかったのを修正。
    Find の仕様は以下のようになっています。
      *  任意の文字列
      ?  任意の1文字

      prog*      「Program Files」「prog.txt」がヒット

      prog*.*     「prog.txt」のみヒット
        (V1.05b より前は「Program Files」もヒットしました)

      下記の例は、*.* と間にピリオドが含まれているため、
      「Program Files」はヒットしません。

■Logdsk
  ・Logdsk/Copy/Move の各ダイアログで、ディレクトリ名の末尾に「\」を
   付加しておくオプションを追加しました。
   「設定」->「機能2」
   「\」がついたままでも従来通り使用できます。

  ・Logdsk/Copy/Move のダイアログのドライブボタンに、ツールチップ
   でカレントディレクトリ名とドライブ種別(ネットワークの場合は
   UNC 名)を表示するようにしてみました。

■Sort
  ・Sort ダイアログに属性ではソートを行わないオプションを追加しまし
   た。この場合でもサブディレクトリは先頭に配置します。

■View
  ・View で、ファイル名や行数の記述されている1行目をクリックすると
   ページ単位スクロールを行うようにしました。
   半分より左側をクリックすると前ページ、右側では次ページです。

  ・View の検索で、検索結果は画面の2行目に表示されますが、これを画面
   の中央に表示するオプションを追加。(「設定」->「表示」)
   このとき検索ダイアログは WinFD のウィンドウの左上に表示されます。

  ・View 時も「ウィンドウ(W)」メニューを使用可にしました。

  ・View 時も '0' キーで他の WinFD をアクティブに出来るようにしま
   した。

  ・他の WinFD が View の時、「ウィンドウ(W)」メニューにはパス名で
   はなく、View しているファイル名を表示するようにしました。

■MIEL モード
  ・MILE モードで、表示範囲内に TAB のあるファイルを選択すると、落ち
   てしまうことがあるのを修正。

  ・MIEL モード時の画像表示で、JPG 等 Susie プラグインに GetPreview()
   が使用できる場合は、そちらを優先使用するようにしました。
   よって、MIEL で表示行数を増やしている場合は、表示された画像は多
   少崩れて見える場合があります。(MIEL での画像表示はプレビュー目
   的なので、これでも構わないと思います)
   従来は MIEL View に限らず、表示可能サイズと画像サイズとの兼ね合い
   により、GetPreview() が使える場合はそちらを使用していました。

■WfdTool 関連
  ・WfdTool 使用時、ALT + Enter でファイル/ディレクトリ/マークファ
   イルのプロパティを表示するようにしました。
   (今までも右ボタンメニューの中にありました)

■圧縮・解凍
  ・UNZIP32.DLL と LMZIP32.DLL の使用を切り替えられるようにしました。
   両 DLL がインストールされている場合、「設定」->「プログラム」で
   「ZIP解凍時にUNZIP32を使用する」というオプションが使用できます。
   またこのオプションにかかわらず、LMZIP32.DLL がインストールされて
   いる場合は ZIP 圧縮が出来ます。

  ・ZIP 解凍時の動作がおかしかったのを修正。
   まだ少し変です...

  ・外部アーカイバ登録時、Enter と Shift + Enter で内部アーカイバと
   外部アーカイバを切り替えられるようにしました。
   「設定」->「プログラム」にこの切り替えのオプションがあります。
   また、U と Shift + U でも同様です。

  ・外部アーカイバ使用時、複数ファイルをマークしている場合はコマンド
   ラインに列挙するようにしました。ただし、外部アーカイバ名+マーク
   ファイル名の文字数の合計(間の空白含む)が 2000 文字程度までです。
   また外部アーカイバによっては複数のアーカイブを渡されると解凍では
   なく圧縮を行ってしまうものもあります。
   外部アーカイバの指定時に $f を使用すると、マークファイルを 8+3 形
   式で列挙しますので、幾らかは文字数の節約になります。

■履歴関連
  ・Logdsk/Copy/Move/Find/Find Mark/eXec/sHell/Pack の履歴をテキスト
   に保存する機能を、オプションで従来のレジストリに保存も選択できる
   ようにしました。

  ・上記をテキストファイルに保存する場合のディレクトリを指定できるよ
   うにしました。

  ・履歴をテキスト保存する場合、保存のタイミングはその履歴を使用する
   ダイアログを閉じたときに必ず保存を行っていましたが、これを WinFD
   終了時にのみ保存するオプションを追加。
   複数の WinFD を使用している場合、最後に終了した WinFD で履歴は上
   書きされます。

  ・View の検索の履歴もテキストファイルに保存出来るようにしました。
   他の履歴と同様「設定」->「機能2」で、「履歴をテキストファイルに
   保存する」が有効になっている場合のみです。
      履歴のテキストファイル名を整理すると...
        Logdsk/Copy/Move  DHISTORY.DAT
        Pack        PHISTORY.DAT
        eXec/sHell     EHISTORY.DAT
        Find        FHISTORY.DAT
        View検索      SHISTORY.DAT

  ・Find eXec sHell の履歴を、Logdsk などと同じコンボボックスとしま
   した。eXec sHell は従来通り Alt+P,D,C,X による挿入が使用できま
   す。

■外部コマンド
  ・外部コマンド設定ダイアログに「2倍に拡張」オプションを追加。
   最大で 104 個の外部コマンドが使用できるようになります。
   Alt 押し下げ時には Shift で 4 画面分のコマンドメニューを切り替え
   ます。右ボタンメニューでは「コマンド3」と「コマンド4」が追加さ
   れます。

  ・外部コマンドオプションの展開を変更。
    ・$C $F $X $T $TA $M $P で空白を含むファイル名・パス名が使用さ
     れる場合、両端に " を付加します。既に " 付きで定義されてい
     るコマンドは、" は無視されます。
    ・$T $TA $M の後の記述も有効です。

          従来          今回
      $F   C:\TEST\Mark 1.txt   "C:\TEST\Mark 1.txt"
      $T bak Mark 1.txt Mark2.txt  "Mark 1.txt" Mark2.txt bak

■不具合修正
  ・Logdsk/Copy/Move/Pack/Unpack のディレクトリ履歴で、リストを開いた
   ときに、リストの先の方にあるディレクトリと部分一致してしまうと、
   カーソルがそこになってしまうのを修正。

  ・相対ディレクトリのチェックの際(Logdsk Copy など)に、必ず現在の
   カレントディレクトリを一度アクセスしてしまうのを回避。
   (カレントがフロッピーの時に目立っていました)

  ・eXec 等で拡張子の関連付け起動が出来ない場合があるのを、ある程度
   回避しました。

  ・Build 555 で漢字処理を少し高速化した弊害で、2バイト目に \ の
   コードが入っているファイル名の表示がおかしくなっていました。

  ・マーク無しでファイルをコピー後、そのファイルをマークすると、マー
   クされたファイルサイズがマイナスになる場合があるのを回避。

  ・マーク無しで属性を変更した場合に、変更後に「指定されたファイルが
   ありません」というエラーメッセージが出ることがあるのを修正。

■その他
  ・Windows98 で、Info の CPU 判定を変更しました。

  ・Write(再配置書き込み)時、フロッピーディスクの場合は処理に時間
   がかかる場合があるため、警告のダイアログを追加しました。

  ・Info で、ローカルドライブの種別を表示するようにしました。

  ・ファイルの入出力処理をすべて変更。これによって 640M MO の読み込み
   不良がかなり解消するものと思われます。
   根本的には、各 MO ドライブのドライバーをアップデートしてくださる
   ようお願いいたします。

  ・相対ディレクトリを使用可にしているとき、NT では「...」というよう
   な指定をしても無効(OSに機能がない)でしたが、それを使えるように
   しました。

  ・Logdsk 等のコンボボックスの履歴表示で、リスト部分を上側に表示す
   るオプションの追加。(「設定」->「表示2」)

  ・Remove Directory (SHIFT+D)で、空のサブディレクトリのみ削除する
   オプションを追加。

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2. 懸案事項

  ・Rename の「大文字変換」「小文字変換」「先頭のみ大文字」ですが、
   ドライブが FAT の場合には、どうやっても失敗してしまうことがあり
   ます。
   これを回避するためにいろいろ試行錯誤してみたのですが、未だ解決に
   至りません。他のファイラーでも同様に失敗しますので、FAT ファイル
   システムそのものに起因する問題ではないかと思っています。
   失敗したときは WinFD を終了し、もう一度 WinFD を起動して再変換し
   てみるとちゃんと変換できる場合があるそうです。
   (この試行錯誤と、横幅可変が、公開の遅れた大きな理由です(^^;)

  ・あるファイルを実行していたり、開いていたりすると、そのファイルに
   対してロック(排他制御)がかかることがあります。ほとんどの場合、
   書き込みのみ出来なくなるので、WinFD から実行したり View を行うの
   はまず問題ないのですが、稀に読み込みも禁止してしまうものもありま
   す。
   読み込み禁止の場合の対処がまだうまくできないため、一度は実装した
   ロックのチェックをやめにしてあります。

  ・ZIP ファイルの解凍が思ったように行かないことがあります。
   これについてはもう少々お時間をください。
   また TAR ファイルでもおかしな動作をすることがあるようです。

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3. WinFD サポート会議室のお知らせ

 WinFD のサポート会議室を開設しています。ご要望やご報告などはこちらに
いただく方が助かります。従来通りメールでのサポートも継続しますが、メー
ルアドレスやお名前を伏せて会議室の方に転載させていただくこともあります。

WinFD サポート会議室
http://www.maruo.co.jp/starseed/

 秀ネット上で稼働しています。書き込みには秀ネットへの入会(無料)が必
要です。
 設定によってはメーリングリストの様に閲覧・投稿も出来ます。

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                               1999/08/04
                   WinFD 作者 : 高橋直人
                          winfd@starseed.ne.jp